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第四話 -2

『随分簡単に使わせてくれるんだね?』
「必要な事だからな・・・。
出来るだけ多くの女性と仲良くなってくれ。」
今回の依頼者の家に泊まることになるからな・・・。
「さぁ、入ってくれ。
早いとこやらないと、俺が寝ちまうぞ。」
『釣りに焦りは禁物なんだけどなぁ・・・。』
俺の中にイマジンが入ってくる。
「さてと、多少いい格好しなくちゃいけないんだけどいいかな?」
『そのためにバイト頑張ってきたからな・・・。
頼むぜ。』
「君の方こそ、綺麗な女の子に浮かれて、目的を忘れるんじゃないよ?」
まったくだ・・・。
『そんな事をしたらトウカに怒られちまうよ。』
「ハハハ・・・よっぽど仲が良いんだね?
僕も仲間に入りたいよ。」
『何を言ってるんだ?
お前ももう立派なデンライナーの仲間じゃないか!』
「それはそうなんだけど、そういうことじゃなくって!」
『ラブラブになりたいんだったらトウカの信頼を勝ち取れ。
残念な事に俺は処女を守らなければならないからな・・・。』
「?」
首をかしげるしぐさは・・・外から見ると可愛いんだろうなぁ・・・。
『残念な事に、この体は借り物だから・・・。
俺は、この世界の住人じゃない。
何故か俺の本来の世界で俺が寝るとこの体に入るらしい。』
「なるほど・・・。
それで君が寝ていると入れないのか・・・。」
イマジンは人の記憶に依存する。
その姿も、過去に飛ぶのも、もちろん契約も。
普通なら人は寝てても記憶は脳に残っている。
しかしながら、俺の体は良子のもの。
どういう原理で俺の意識や記憶が行き来しているのかわからないが、どうやら良子の頭には残っていないらしい。
「出来れば寝ている間に使えるようにしたいんだけど、どうしようも無いね・・・。」
『すまないな、マイ。』
「良いよ。
嘘つきだって分かっているのに僕をデンライナーに置いてくれるんだもの。
それだけでも感謝してるよ。」
俺たちは夜の街に繰り出す。
美少女の背中は、夜の街に吸い込まれていく……。
あ、言っとくけど美少女といっても、俺の事だけど体は良子だからな!
「岬、誰に向かって言ってるの?」



結局一日目は見つからなかった。
「そりゃぁ一晩で見つけられるわけが無いよな・・・。」
『僕はきちんと探してるんだけどねぇ・・・。』
疲れきった体を食堂車の椅子に預ける。
携帯を見てみると、時間は午前3時を回っている。
『“天空に昇る観覧車より、君たち女神の側に居られるメリーゴーランドのほうが好きだ。”だっけ?
君のセンスには脱帽するよ・・・。』
「そりゃあどうも。
でもお前さんも似たような事言うつもりだったんだろう?」
『まぁね。
でも彼女たちを地上に降り立った女神に喩えるとはね・・・。』
向かいに座ったマイも少し疲れたような表情になっていた。
『アンナちゃん・・・可愛かったなぁ・・・。
ハァ・・・。』
前言撤回!
マイは残念そうな表情で体を椅子に預けた。
「あいかわらずですね・・・。」
「オーナー!」
いきなりの出現に驚く。
「岬君に言っておかなければなりません。
今はあのパスしか無いので、気をつけなくてはなりません。
間もなく、新しいパスが届くのですが・・・それまでにイマジンに出会っても、無茶はしないでください。
あのパスは、特異点というだけでは上手く扱えませんからねぇ・・・。」
「・・・はい。」
俺が答えるとオーナーは立ち上がり、食堂車の外に出て行った。
入れ替わるように子供のイマジンが入ってくる。
『あの、お姉ちゃん・・・。』
こんなに遅くまで起きているなんてな・・・。
嫌な声が聞こえるから、寝たくないんだったな。
「怖いなら、一緒に寝てやろうか?」
『うん!』
俺達は手をつなぎ、この子の部屋へ向かう。
小さな体。
そこに宿る心を、俺は支えてやる事が出来るのだろうか?
『僕はさ、何も無かった・・・。
本当のお姉ちゃんが唯一僕が知ってるイマジンだった。
後は、生きている物という認識しかしていなかった。
僕は、・・・そんなのでも変われるかな?』
この子は・・・本当に“彼”なのだろうか?
こんな不安そうな顔をしていて、そしてお姉ちゃんと・・・。
『僕はいつか僕でなくなってしまいそうで怖いんだ・・・。
悪いものに体を乗っ取られてしまうんじゃないかって・・・。
僕の名前も、もう思い出せないし・・・。』
そういえば・・・マイもそんな事言ってたな・・・。
「きっと大丈夫だよ。
お姉ちゃんが傍にいる。
ここではデンライナーが君の家。
俺が君のお姉ちゃん。
それで良いんだよ。」
『うん!』
この子、名前が無いんだったらつけてやらないとな。
「君の名前・・・ヤクモっていうのはどうだ?」
『ヤクモ?』
「漢数字の八に空に浮かぶ雲。
八は末広がりで縁起がいい。
雲は竜のお家って意味なんだ。
ハッピードラゴンで八雲!」
『それ、すごく良いね!』
彼がここに帰ってこられるように、竜の家と付けた。
本当に帰ってこられるか、それは多分ヤクモ次第だろう・・・。
「嫌な声が聞こえるって言ってたな。
今も聞こえてるのか?」
『お姉ちゃんと一緒だから、僕、頑張る。
あんな声に負けないよ!』
精一杯の笑顔で答えるヤクモ。
部屋に着くと、俺はヤクモの隣で良子の体を寝かせ、俺の世界へと戻っていった。
俺もヤクモも疲れていたのでほぼ同時に寝てしまった。
ヤクモがつながりが消えて一人にならなくて済んだのは幸いだった。



数日後、真っ赤な部屋で目が覚める。
体を起こして自分の状況を確認する。
昨日は騒ぎまわったなぁ・・・。
「おはよう、良ちゃん!」
「スマートレディ的な美人!」
視線上にいた女性を見て驚いてしまった。
「誰なの、その・・・スマートレディ?・・・って。」
「ドラマのキャラクターだよ。」
もちろん、ドラマでは女優が同じなのでそっくりなのも当然なのだが・・・。
携帯電話を取り出して写真のデータを見てみる。
美少女に取り囲まれる俺の姿が!
派手にやったんだな・・・。
俺は眠りそうなところを頑張っておきておく事だけに集中していたからな・・・。
「少し待っててね、朝ごはん、今作るから。」
彼女は台所へ向かう。
「あの、ごめんなさい。」
「何であやまるの?」
「君を探していたんだよ・・・。
その、運命の人とかそういうんじゃなくて・・・。
まぁ、君を幸せにしたいって思ってるのは同じなんだけど・・・。」

バタン・・・

「優美を幸せに・・・だと!?」
最悪のタイミングで、彼女の元亭主が入ってきやがった・・・!
「手前ぇ、一体何者だ!」
「通りすがりの仮面ライダーだ!」
「・・・は?」
・・・つい口走ってしまった。
「ざけてんじゃねぇぞ、この野郎!!」
男は部屋にずんずんと入ってきて俺の胸倉を掴む!
「優美さんの友達ですよ。
幸せにしたいと言ったのも友達として!
第一、俺は男じゃなくて女です!」
俺は胸元を強調する!
男性の視線はもちろん胸へ。
ゆっくりと手を離す男。
だが視線のほうは離していない。
「いつまで見てんのよ!!」
優美さんは男の頭を叩く!
「痛ぇじゃねえか!」
「友也、何でいきなり来たのよ!
私はあんたの事なんて!」
「優美、俺は・・・!」
優美さんは友也さんを追い出そうとドアの方に引っ張っていく。
「出てって!
良ちゃんに暴力をふるうなんて!」
「優美、俺はお前と・・・!」
「いいから出て行って!
女の子に暴力を振るう男なんて最低よ!!
あんたのことはきれいさっぱり忘れたいのよ!」
その一言が利いたらしい。
友也さんはされるがままに部屋を追い出される。
俺は勢いに負けてしまって何も出来なかった・・・。

ギィィィ・・・バタン!!

友也さんは外に追い出されてしまった。
「ごめんね、良ちゃん・・・。」
「あ、あぁ・・・。」
状況が上手くつかめない。
『彼女も、さっきの男も、そのままにしていて良いのかい?』
仕方ないな。
「すまないけど、姉ちゃんが心配するから帰らなきゃ。」
「せめて朝ごはんぐらい・・・。」
「ごめん・・・今日姉ちゃんに用事があるから・・・。」
「そう・・・。」
自分の荷物を抱えて部屋の戸に手をかける。
「そうだ、もし、白い化け物が来ても絶対に答えては駄目だよ?
来たらすぐに僕に電話してね・・・。
ま、単なる噂だけど・・・ね。」
「フフ・・・良ちゃんもそんな噂なんて信じるんだ・・・。
意外と女の子らしい所もあるのね・・・。」
「まあね・・・それじゃ、また!」
「うん・・・またね!」
俺は真っ赤な部屋を後にした。



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Author:VAZNAGE
ここまで長生きしちゃうと何だかもう、死の運命云々は逃れられたようですね(;^ω^)ちなみにVAZNAGEと書いて「ばつなぎ」と読んで欲しかったりします。ニコ動にて仮面ライダーの漫画を投稿・・・出来たら良いなぁ

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