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【第三話 千の偽り万の嘘 僕に釣られてみる?】 -3

数分後、俺の目の前には美人がいた。
「やあ、ごめんね・・・。
契約者を見失っちゃった・・・。
でも、居場所は分かってる。
遊園地だよ。」
「もしかして・・・誘ってる?」
さぁ、どう出る?
「そんな事は無いよ・・・。
“僕”を信じて・・・ぐはぁ!!」
“僕”というキーワードに反応してハナさんがパンチを繰り出す。
イマジンの支配が弱まり、俺は自分の体を取り戻す。
と同時に顔面に痛みが来る。
「ナイスパンチ・・・。
上手くイマジンが出て行ったよ・・・。」
痛いけど・・・美人だから許す!
というのは言わない・・・。
「またイマジンが憑いたって本当だったのね・・・!
だから一人称が変わったり、髪にメッシュが入ったりしたら殴れって言ったのね・・・。」
ハナさんは納得してくれたようだ。
『騙したね・・・。』
「百の偽り千の嘘、人生を面白くするのは真実を孕んだ嘘だよ。
白でも赤でもなく、桃色の・・・ね?」
『ミイラ取りがミイラ・・・か・・・。』
さてと、お仕事お仕事っと。
「あのイマジンを止めないといけないな・・・。
トウカ、来い!!」
『やっとアタイの出番か!』
俺の中にトウカが入ってくる。
「トウカ、イマジンの居場所は分かる?
早く行かないと何をするか分からないわ・・・。」
「おう、分かってる。
岬はあの口先野郎が入ってこないように頼むな。」
『分かった。』
俺は気合を入れる。
『ハナさんは病院に戻って!
契約者は俺と一緒に病院に運ばれた男の子だ!』
「うん、分かった!」
『トウカ、イマジンはこの辺りにはいる?』
俺の鼻をヒクヒク動かすトウカ。
「とりあえずこの辺りにはいねぇみてぇだ。」
『ここにいないとすると、小学校の近くだろう・・・。
サッカーチームのメンバーが狙われるはずだ・・・。
行こう!』
「うん!」
「おう!」
俺たちは走り出す。



俺たちは公園に来ていた。
「この公園にイマジンが居るようだ・・・。」
『チッ・・・すでに犠牲者が・・・。』
とにかく早くイマジンを見つけなくては・・・。
俺達はサッカーをしている子供たちを見つけた。
自然に近づいていく。
近くにあった木の上から緑の紐みたいなものが伸びる!
「おりゃぁ!」
紐は目の前に現れた俺の腕に絡みつく。
『貴様!!』
イマジンが釣れた。
「お前ら逃げろ!!」
驚きと恐怖で動けない子供たちに叫ぶ。
「は・・・はい!」
『待てぇ!!』
カニ野郎が逃げる子供たちを追おうとする。
とっさに子供たちとは逆方向に飛び、カニ野郎の動きを止める。
『貴様!!邪魔をするな!!』
俺は犠牲者を増やさないために行動に移る。
『トウカ、口だけ返せ!』
「何だよ突然!」
『犠牲者を出さないために言いくるめてみる。』
「そうかい!」
『なにをごちゃごちゃ言っている!』
カニさんは怒ってるようだ・・・。
「もう十分だ。
これ以上やると契約完了できなくなるぜ!」
『どういう意味だ!?』
「サッカーはチームでするものだ。
だからメンバー全てを怪我させなくても十分レギュラーになれるんだよ!
だが人数を減らしすぎると試合が出来なくなってレギュラーにもなれない。」
人数についてまでは言わない。
『ほう・・・いい事を聞いた!』
「聞かせてやったんだ馬鹿野郎!
トウカ、潰すぜ!」
『おう!』
カニ野郎から出ている紐を引いて、バランスを崩させる。
その隙にライダーパスを取り出す。
「変身!!」
“ソードフォーム”
赤い装甲を身に纏う。
「アタイ、参上!!
アタイは最後の最後までクライマックスだ!
てぇい!」
デンガッシャーを連結させながら敵に突っ込む
『トウカ、振り回すだけならさっきの二の舞を踏む!
だからフェイントをかけながら戦うんだ!』
「フェイントって言ってもよぉ・・・。」
『フェイントなら僕にやらせてよ』
美形イマジンが声をかけてくる。
『却下!!』
俺とトウカの声が重なる。
『貴様らも忙しいみたいだな。
失礼させてもらおう!』
「しまった!」
気をそらした隙にイマジンに逃げられてしまった・・・。
「またかよ・・・。」
ベルトを外し、変身を解く。

おもいに~もつを~♪

携帯が鳴る。
「もしもし、ハナ、どうした?」
『あ、トウカ?
イマジンの関係者を見つけたの!
その男の子、大樹君っていうんだけど・・・病院抜け出して今は海沿いの公園。
私も一緒よ!
トウカ、今から来れる?』
「どうだ、岬?
大樹ってヤツは契約者なのか?」
『だろうな。
何があっても病室を抜け出すな、と言ったのに・・・。』
ま、仕方ないさ・・・自分のせいで友達が犠牲になったと思っているからな・・・。
強い罪の意識は人を変える・・・悪いほうへ。
だが、誰かが新たな道を示す事は出来る。
俺たちが道を示す事のだろうか・・・?
だが・・・
『行こう、トウカ。
彼と、イマジンを救うために!』
「あぁ!
ハナ、今からそっちに向かう!」




俺はハナさんと男の子を見つけると、トウカを離れさせ、ハナさんにイマジンの起こした事件を聞いた。
「やっぱり怪我人がでていたか・・・」
「うん、何人か男の子達が大怪我をして運ばれてきてるの・・・。
幸か不幸かまだ命に関わるような怪我をした子はいないけどね。」
俺はベンチに座っている大樹に近づく。
「なぁ、君には夢があるか?」
「え・・・?
うん、あるよ・・・。」
「それは何?」
「・・・プロのサッカー選手になる事・・・。」
俺は夢を簡単に手に入れてしまった・・・。
だから、この子に伝えなければいけない・・・自分のためにも!
「お前の目指すものっていうのは、サッカーの試合を逃げ出したら掴めるものなのか?」
「!!」
「補欠のままなのはどうしてだと思う?」
「去年の地区予選の決勝で、PKの時に決められなくて・・・。」
「そうじゃないよ。
監督さんはレギュラーに戻れるように努力をしてほしいんだと思う。
君が監督さんに胸を張って“レギュラーに戻してください”って言えるようにね。」
「・・・・・・。」
大樹はうつむく。
「お前のいるサッカーチームで誰が一番強い?」
「え?」
「だから、チームの中で誰が一番強いんだ?」
「タカシくん・・・。」
「どうして強いんだ?」
「え?・・・だって監督や皆がタカシくんは上手いって・・・」
やはり・・・か。
「それはお前の意見じゃないだろう?
皆が上手いっていうのなら、“なんで上手いんだろう?”って考えたり、その理由を試合でのタカシくんの動きを見て知らなくちゃ!
だから、サッカーの試合はしっかり見なくちゃね。」
「・・・うん。」
まだ、暗い顔をしている。
「プロのサッカー選手になりたいなら、最初にそのタカシくんより上手くならなくちゃな!
それは、お前がやるんだ!
誰に頼む事も出来ない。
おまえ自身が頑張らなくちゃいけないんだ。
分かるかい?」
大樹は首を縦にふる。
「じゃぁ、俺と約束してくれ。
絶対、プロのサッカー選手になるって!」
「・・・うん!」
俺の出した小指に、大樹が小指を絡める。
そして指を離すとハナさんの方を向く。
「さてと、俺たちは怪物に願い事をしたやつを探しにいかないとな。」
「え?
さっきこの子が・・・・。」
「実はよく分からないんだ・・・。
ごめん、この子が気になったから・・・。」
俺はハナさんの言葉をさえぎり俺は嘘をつく。
「でも早く契約者を探さないと大変な事になるのよ!
確かにこの子が心配だったっていう気持ちは分かるけど、でも!」
「ごめん・・・。」
「ごめんなさい!」
大樹君は立ち上がり、俺たちに向かって頭を下げる。
「俺なんだ・・・。
俺があの怪物に願い事をしたんだ。
“レギュラーに戻りたい”って・・・。
でも俺、皆が怪我すれば良いなんて思ってなかった・・・。」
「勝手な理屈で動くのが、イマジンなのよ。
言ってくれれば良かったのに。」
ハナさんが大樹の両肩を掴む。
「怖かったんだ・・・怪物も・・・お姉さんの事も・・・。」
この時に良太郎がニヤけていたのを思い出して俺もニヤけてしまう。
「ごめん・・・私、こういうしゃべり方しか・・・。
怒ってるんじゃないんだけど・・・ごめんね。」
「俺も・・・ごめんなさい。
残りのレギュラーの子を助けてあげて!
俺、家知ってるから!」
「その必要は無いかもな。」
『お出ましだ。』
トウカがそう言う。
ナイスタイミング!
俺はライダーパスを取り出す。
「変・・・うわぁ!」
俺とハナさんは急に茂みから伸びてきた緑の紐にはじかれる!
大樹の前にカニのイマジンが現れる。
『契約完了』
イマジンは大樹の中に吸い込まれていく!
大樹の顔から精気が無くなる。
ハナさんは大樹の頭にチケットを近づける。
“2006年10月”
俺たちは過去に向かって走り出す。

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Author:VAZNAGE
ここまで長生きしちゃうと何だかもう、死の運命云々は逃れられたようですね(;^ω^)ちなみにVAZNAGEと書いて「ばつなぎ」と読んで欲しかったりします。ニコ動にて仮面ライダーの漫画を投稿・・・出来たら良いなぁ

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