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【第二話 サウンドはフォルティッシモ!! 恋の音!鬼の内心(ウチ)】-1

目が覚めると、見知らぬ天井だった。
・・・なんてことはない。
夢の続き・・・って事なんだろうか?
ベッドの横の机には【野上良子様へ】と書かれた封筒がある。
・・・意外と上手く書けてるなぁ・・・。
「今日も・・・ここにいられるんだ。」
『・・・まぁ、岬にとってはどうだか知らねぇが、アタイは嬉しいぞ!』
「ホワァッ!!」
急に声をかけられたから驚いてしまった。
「急に声をかけるなよ。
驚くじゃないか・・・。」
『良いじゃねぇか!
早く岬に・・・(ごにょごにょ)』
よく聞こえないなぁ・・・。
「そういやさっき、嬉しいとか言ってなかったか?」
『そりゃぁまぁ、良子がアタイを暴れさせてくれるかどうかなんてわかんねぇしな。
それに・・・』
「それに?」
『・・・まぁ、そんなことどうでも良いだろう?』
「それもそうだな。」
『・・・・・・。』
何となく甘酸っぱかったり生じょっぱかったりする感情が伝わってくる。
追及してほしいのか欲しくないのかよく分からないなぁ・・・。
「さてと、ご飯食べてくるから待っててくれ。」
『あいよ』
俺は着替えてミルクディッパーのカウンターに向かう。
「あ、良ちゃん!
おはよう。」
カウンターにはすでに愛理さんがいた。
「おはようございます、愛理さん。」
「違うでしょ?」
「・・・おはよう、姉さん。」
「はい、よろしい!」
俺はカウンター席に座る。
目の前には愛理さんの創作料理が並ぶ。
「う・・・お、美味しそうだね・・・。」
「たくさん食べて幸運の星を掴まなくちゃね。」
「は・・・はい。」
なんだかすごい物が入っているようだが紫のスープから口をつける。
「あ、美味しい。」
「それ、紫キャベツのスープよ」
「今度レシピ教えてください。」
「何言ってるの、良ちゃんが前に教えてくれたんじゃ・・・あっ!」
「・・・・・・。」
気まずい空気。
沈黙を破ったのは愛理さんの方だった。
「ごめんなさいね。
急に良ちゃんの別人格って言われても、上手く受け入れられなくって・・・。」
「良いですよ。
俺も、急にそんなこと言われても戸惑ってしまうと思いますから。
お互いに少しずつ慣れていきましょう。」
「・・・そうね。」
愛理さんの笑顔は少し悲しそうだった。
「元気出してください。
良子が目覚めるまでに、幸運の星がつかめるぐらい、強くて美しい体にして見せますから!」
「・・・ありがとうね。」
俺は愛理さんのために美味しそうに朝食を食べた。
正直言って普段ならこんな見た目の食事なんて取らないのだが、昨日の疲れもたまっていたのだろう。
完食してしまった。
「ふぅ、御馳走様!」
「お粗末さまでした。」
俺は席を立つと外へと向かう。
「良ちゃん、どこかへお出かけ?」
「うん、ちょっとデート。
あ、そうだ!
うどん粉の湿布はいらないよ!
普通のシップで良いから。」
「なんでそのことを?」
「何でだろうね・・・?
じゃあ、行ってきま~す!」



「さてと、どこに行こうか?」
俺はトウカと話しながら駅の方をぶらぶら歩いていた。
『アタイはどこでも良いけど・・・
ってっか、アタイは出れないからデートって言わないんじゃねぇか?』
「面白いものがあったら俺に入ればいいよ。」
『良いのか?』
「あぁ。
暴れたり、犯罪犯したりしなければな。」
『よし!』
俺達は洋服を見ながら意見を言い合ったり、アイスを体を交互に使いながら食べたり、意外とデートに近いことをしながら街を楽しんでいた。
体はあちこち痛いままだったが・・・。
俺たちは線路沿いの道を通っていた時だった。
「待て!この野郎!!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
金髪の男が数人の強面の男たちに襲われるのが見えた。
『面白そうだな!』
「約束は忘れてないだろうな?」
『・・・分かってるよ。』
よく見てみると、金髪男には見覚えがあった。
「奴にはイマジンが付くはずだ。
彼を助けて話を聞こう。
暴れてもいいが、あくまであの金髪を助けるためだ」
『暴れられるなら何でもいい!』
俺の中にトウカが入ってくる。
『やりすぎるなよ』
「あぁ」



5分後・・・。
目の前には黒いスーツの男達が倒れていた。

ピーポーピーポー・・・・・・

パトカーのサイレンが聞こえてくる。
「デザートが来たぜ!」
『それは無しだ。
さっさとその男をつれて逃げな。』
俺はへたり込んでいる金髪の男に手を差し伸べる。
男は恐る恐る手を取る。
俺と男は駆けだした。



「はぁ・・・はぁ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・すごいっすね、お姉さん!」
「アタイはこれでも16歳だ!
オメェに姉さん言われる筋合いはネェ!」
わぁ・・・見た目通りの年齢なんだな・・・。
『代われ。
話がややこしくなりそうだ。』
「仕方ないな・・・。」
俺からトウカが離れる。
「何が仕方ないんですか・・・?」
「いや、こっちの話。
俺の名はみ・・・いや、良子だ。」
「良子さんですね!
俺は山越 佑です。
それにしてもお強いですねぇ!
その力、俺に貸してくれちゃったりしません?」
「それは出来ない・・・。」
この男はたしか、昔バンドをやっていて、今はストリートでやってるはずだ。
CDを出せば心のもやもやが消えるとでも思っているのだろう。
だが、金でCDを出しても心のモヤモヤが晴れず、借金だけが残ってる、というのがドラマでの設定だ。
「お前の夢には協力する。
だがな、お前が犯罪を犯すなら俺は全力でお前を止める。」
「な・・・何を言ってるんですか・・・?」
「どうせさっきの奴らから金を盗んでくるからその手伝いをしろって言うんだろう?
そんなのはお断りだ。」
「・・・何で分かったんですか?」
「お前の心のサウンドが、乱れてたんだ」
「俺の・・・サウンド・・・」
俺の言葉に男は何かを感じ取ったようだった。
「そうだ!助けてやった礼をくれよ。
何でもいいから。」
「俺、金持っちゃいねぇッスよ?」

「それは大体分かってる。
そうだな・・・もし、怪物・・・じゃなくって、誰かに“お前の望みを言え。お前の払う代償はたった一つ”って言われたら連絡をくれ。」
「・・・はい?」
そりゃぁそうだよな・・・。
誰だってそんな事を言われたら何を言われてるのか分からないだろうな。
「とにかく誰かに“お前の望みを言え”と言われたら、連絡してほしい。」
俺は持っていたメモ帳に電話番号を書いて渡す。
「じゃぁ、頼むな・・・・。
あ、そうだ!
お前は借金までしてCDを作ってるそうだが、もう、止めろ。
実力で勝負しろ。
CDも地道に金を稼いで作れ。
頑張っていれば、夢を掴めても掴めなくても心のモヤモヤは晴れるだろう。」
「・・・そうッスね。
俺、間違ってました!
ありがとうございます、姉さん!」
「だから俺は・・・!
まぁ良いさ。
さっきの約束を忘れんなよ。」
俺はもと来た道を歩き出した。




契約者を見つけ、連絡先をもらって、浮かれてたのだろう・・・。
意気揚々と現場に戻ってきた。
当然警察に見つかるのですよ。
「お前!
そこを動くな!!」
『とにかく逃げて!』
ハナさんがトウカを通して話してくる。
ってっか、いろいろとドラマの内容飛ばしてるから時間的にはかなり大変だ!!
「ハナさん、デンライナーの到着までどれくらいかかる!?」
「10分ぐらい!」
あ、意外と少なかったなぁ・・・。
さてと、行きますか!
『アタイがやろうか?』
「大丈夫だ、トウカ・・・と言いたいところだが頼む。」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
トウカが入ってくるなり気合を入れ始める。
それとともに風が吹き荒れる。
「な・・・何が起こってるんだ!?」
警官は驚いて足を止める。
『傷つけるなよ?』
「分かってる。
最高のショーを見せてやるぜ!」
路地裏から出てきた警官に向かっていく。
『全然分かってな~い!!』
足の裏に衝撃。
三角飛びの要領でビルとビルの間を上っていく。
『うわぁぁぁぁぁぁぁ!!』
高所恐怖症の俺にとっては気絶しそうなほどの恐怖だ。
「よっと・・・!」
「降りてこーい!!」
警官たちが驚きながらも俺達に向かって叫ぶ。
「さてと、10分で来られるかな?」
『まさか・・・来たら同じ道を戻る・・・とか言わないよな・・・?』
「そのつもりだけど?
奴らを怪我させたくないんだろう?」
あっさりと・・・。
『あのさ、そんな事したら下手したら追ってくる奴らが落ちるかもしれないから止めようぜ・・・?』
「・・・それもそうだな。
で、来たらどうすんだ?」
『う・・・。』
策がない・・・。
どうする?
正面突破・・・は怪我人が出そうだし・・・。
隣のビルに飛び移る?
隣には金網があるから飛び移るには足場が足りない。
仕方ない・・・。
『・・・奴らが来る前に降りるんだ。』
「何だかすげぇ嫌な感じが伝わってくるが、大丈夫なのか・・・?」
『な・・・何を言ってるんだ・・・!
お、俺がビビってるとでも言うのか!?』
「・・・アタイ、ビビってるなんて一言も言ってないけど・・・?」
『すいません・・・早めにお願いします。』
「よし!」
ビルの下の警官がいなくなったのを確認する。
「さて、準備はできたか?」
『・・・早くやってくれ。』
俺の体はビルとビルの間をジグザグに下っていく。
『うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
「五月蠅い!!
少し黙って・・・あっ!!」
足が滑った・・・!!
何とか地上に激突する前に体勢を整えたが・・・足が痺れて動かない・・・。
『うぅぅぅ・・・・・・。』
「イッテェ!
岬、急に大声出すなよ!」
『仕方ないじゃないか・・・高所恐怖症なんだから・・・。』
「まあ良いさ。
じゃぁ、早くデンライナーに来いよな?」
「分かったよ」
俺の体からトウカが出ていく。
さて、どう逃げたものかな・・・?

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Author:VAZNAGE
ここまで長生きしちゃうと何だかもう、死の運命云々は逃れられたようですね(;^ω^)ちなみにVAZNAGEと書いて「ばつなぎ」と読んで欲しかったりします。ニコ動にて仮面ライダーの漫画を投稿・・・出来たら良いなぁ

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